2024.03.12

TrailblazerDX 2024 Day1 & Day2 レポート(まとめ)

こんにちは!
長かったような短かったような2日間のTrailblazerDXが、ついに閉幕しました。
無事に帰国しましたが、まだまだ興奮冷めやらぬというという感じです。

他のメンバー2名がDay1について記事にしていますので、ぜひこちらもご覧ください。
私からは、Day1~2を通して特に印象に残ったセッションと、全体の振り返りをお伝えしようと思います。

セッション情報

Well-Architected Workshop(Day2)

あるユースケースが与えられ、それに対してどのように実装するべきか、確認するべきことは何なのかといったことを5~6人のチームに分かれてディスカッションするというワークショップでした。

タイトルにある「Well-Architected」とはSalesforce公式によると、
「Salesforce Customer 360 プラットフォームを使用したソリューションのロードマップ作成と設計において、健全な状態とはどのようなものか、どこに時間をかければよいかを示すものです。Salesforce の製品チームや実装エキスパート、そしてエコシステムからの知識に基づいて、お客様の環境で探すべきパターンとアンチパターンの処方的なガイダンスと事例を共有します。」
と書かれています。
Well-Architectedはより良い設計を行ううえでとても重要な指針になりますので、今とても注目されています。

今回これを活用したワークショップがあるということで参加してきました。皆さんとても積極的に発言されていて多くの意見が出ましたが、どのチームも最終的には皆同じような設計に落ち着いていたのが印象的でした。

当然全員英語でのディスカッションでしたので私は残念ながらほぼ聞くだけになってしまいましたが、とても面白い内容でしたのでいつかまた同じようなワークショップがあったら参加したいと思います。

A Sneak Peek at What's Next for Decision Guides(Day2)

「Decision Guides」とは上の「Well-Architected」と密接に関わってくるのですが、ある課題に対して具体的にどういったSalesforceの機能を使用するべきかを決定するためのガイドです。Salesforceには多くの機能があるので、同じ課題でも多くの実現方法があります。その多くの実現方法にはそれぞれ得意な事/苦手な事が必ずありますので、それらを理解したうえでその状況に適したより良い設計を選択する為のガイドがこの「Decision Guides」です。

まだコンテンツが4つだけと少ないのですが、これから「Data Cloud」や「非同期処理」、「組織戦略」などもっと充実させていくとの発表がありました。楽しみに待ちたいと思います。

Deep Dive into the Einstein Trust Layer(Day1)

今回のTrailblazerDXのテーマは「CRM+AI+Data+Trust」です。AIやDataに目が行きがちですが、Trustも重要なテーマになっています。Salesforceのコアバリューの1つでもありますよね。
AIが活用されるためにはTrustが非常に重要になってきます。「会社の重要なデータが外に漏れてしまわないか」、「学習する情報は倫理的に正しいか、悪意がないか」と思う利用者は多くいると思います。それに対するSalesforceの答えが「Einstein Trust Layer」です。

LLM(大規模言語モデル)にはOpenAIなどのSalesforce外部のモデルも使用されています。このLLMにデータを送る前にデータマスキングすることで顧客データが外部に保存されることがなくなります。
また、Toxicity Detectionという層で有害性(差別表現、暴力性、非倫理的表現など)がないかを検出します。

こういったフィルタを必ず通すことで、信頼性が高くより正しい応答が作成されています。SalesforceがTrustを重視していて、とても重要であるということがよくわかります。

セッション以外の紹介

Camp Mini Hack / Camp Trailhead

セッションだけではなく自分で学習するコーナーもあります。

Camp Mini Hackでは与えられた課題に対してSalesforce組織に実際に実装するというものです。フローやApex、LWCなどいくつものカテゴリに分かれていて、自分の好きな/得意な内容で実施できます。

Camp Trailheadは、TrailblazerDX向けのTrailhead(Salesforceの無料オンライン学習サイト)を実施します。説明文を呼んだ後に選択式の問題に答えていきます。文章もそこまで長くなく、さっと取り組めるのでセッション間の空いた時間におすすめです。

どちらも一定の基準をクリアするとSWAGと呼ばれるグッズがもらえます。皆さん必死に取り組んでいました。私もクリアしてグッズをゲットしましたよ!

最後に

今回のTrailblazerDXのテーマは「CRM+AI+Data+Trust」だったこともあり、やはりAIについて多くのセッションで語られていました。AIの活用は今後どんな業種でも必須になります。どういった活用方法がありそれにはどのようなメリットがあるのか、そしてどういったリスクもあるのかじっくり考える良いきっかけになりました。

また、初めて参加したTrailblazerDXですが、運営の方も参加者も皆熱量が凄まじく、毎日が刺激的でした。情報量が多く聞いているだけで頭がパンクしてしまいそうでしたが、持ち帰った情報をこれからゆっくり振り返って頭の中を整理し、社内外のコミュニティで共有できたらと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
読んでくださった皆様といつかサンフランシスコでお会いできるのを楽しみにしています!

会場を出る時に運営の皆さんがお見送りしてくれます。嬉しいですね。また来たい!
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