2025.10.17
Day2 : Financial Services Keynote: Agentic Service, Limitless Growth
目次
- はじめに
- セッション導入
- Agentforce 360 for Financial Service は何が違うのか?
- Industry First
- オープン&相互運用可能
- 仕事の流れに組み込まれたAI:Process Compliance Navigator
- Process Compliance Navigator
- 条項の取込み
- 対象ビジネスプロセスに素早く追加可能
- FlowBuilder・AgentBuilderにて、業務の監視を実施
- DashBordにてリアルタイムに監視が可能
- Digital Lending Platform
- Digital Insurance Claims Management
- Agentforce for client Engagement
- Agentforce Voice for Financial Services
- 最後に
はじめに
こんにちは、テラスカイ金融部門エンジニアの吉川です。
さて今回は、今まさに開催中のDreamforce2025会場よりDay2「Financial Services Keynote」の様子をお伝えいたします。
この日も会場は大盛況で、一つ前の「Agentforce Keynote」終了から入替時間が20分あったにもかかわらず、すべての観客が着席する前に開始時間となりました。
私も数分遅れての着席で少しバタバタしましたが、発表内容は盛りだくさんで、とても興味深いセッションとなっています。
それでは始めていきますので、最後までぜひお付き合いください。
さて今回は、今まさに開催中のDreamforce2025会場よりDay2「Financial Services Keynote」の様子をお伝えいたします。
この日も会場は大盛況で、一つ前の「Agentforce Keynote」終了から入替時間が20分あったにもかかわらず、すべての観客が着席する前に開始時間となりました。
私も数分遅れての着席で少しバタバタしましたが、発表内容は盛りだくさんで、とても興味深いセッションとなっています。
それでは始めていきますので、最後までぜひお付き合いください。
セッション導入
まずオープニングは、Salesforce金融サービス担当エグゼクティブバイスプレジデントのスティーブ・ドブスからです。
彼からは金融業界の成長の障害となっているのは「Human Capacity」であるとの問題提起、そしてその助けとしてAIエージェントが必要で、「今まさに変化は始まっている」という話を、いくつかのスライドを用いて丁寧に語られました。
彼からは金融業界の成長の障害となっているのは「Human Capacity」であるとの問題提起、そしてその助けとしてAIエージェントが必要で、「今まさに変化は始まっている」という話を、いくつかのスライドを用いて丁寧に語られました。
Agentforce 360 for Financial Service は何が違うのか?
次のスピーカーはエラン・アグリオス。
彼女からは「Agentforce 360 for Financial Service は何が違うのか?」についての説明と、
新しい発表となった「Process Compliance Navigator」のデモンストレーションが披露されました。
まずは「Agentforce 360 for Financial Service は何が違うのか?」についてみていきます。
次の3点が挙げられて説明されています。
・Industry First
・オープン&相互運用可能
・仕事の流れに組み込まれたAI:Process Compliance Navigator
これらの機能の必要性を強い思いと共に語られていました。
彼女からは「Agentforce 360 for Financial Service は何が違うのか?」についての説明と、
新しい発表となった「Process Compliance Navigator」のデモンストレーションが披露されました。
まずは「Agentforce 360 for Financial Service は何が違うのか?」についてみていきます。
次の3点が挙げられて説明されています。
・Industry First
・オープン&相互運用可能
・仕事の流れに組み込まれたAI:Process Compliance Navigator
これらの機能の必要性を強い思いと共に語られていました。
Industry First
・AIエージェントが、顧客データ・方針/規定や手続きの文脈を理解している事。
オープン&相互運用可能
・MuleSoft Agent Fabricを利用し統合されたエコシステムが構築できる。
・Data360を使って、銀行基幹システムや保険契約管理システムとデータ統合ができる。
・Data360を使って、銀行基幹システムや保険契約管理システムとデータ統合ができる。
仕事の流れに組み込まれたAI:Process Compliance Navigator
・AI Regulatory Clause Extration('25年11月提供開始)
AIを使用して規制文書から直接条項を抽出する。
・Regulation & Policy Management('25年11月提供開始)
ビジネスプロセスにコンプライアンス制御を構成して組み込む。
・Process Compliance Agent('26年2月提供開始)
リアルタイムのコンプライアンスレポートにより、数週間ではなく数分で監査の準備が可能となる。
AIを使用して規制文書から直接条項を抽出する。
・Regulation & Policy Management('25年11月提供開始)
ビジネスプロセスにコンプライアンス制御を構成して組み込む。
・Process Compliance Agent('26年2月提供開始)
リアルタイムのコンプライアンスレポートにより、数週間ではなく数分で監査の準備が可能となる。
Process Compliance Navigator
そのままの流れで、新機能群「Process Compliance Navigator」を利用したデモンストレーションが始まります。
こちらは以下の4点がポイントとなります。
・条項の取込み
・対象ビジネスプロセスに素早く追加可能
・FlowBuilder・AgentBuilderにて、業務の監視を実施
・DashBordにてリアルタイムに監視が可能
それぞれ見ていきましょう。
こちらは以下の4点がポイントとなります。
・条項の取込み
・対象ビジネスプロセスに素早く追加可能
・FlowBuilder・AgentBuilderにて、業務の監視を実施
・DashBordにてリアルタイムに監視が可能
それぞれ見ていきましょう。
条項の取込み
・事前に構築されたAIにより、数百のアップロードした文章を素早く条項として抽出。
※画面左が抽出元のPDF画像、右が取り込まれた情報リスト。
※画面左が抽出元のPDF画像、右が取り込まれた情報リスト。
対象ビジネスプロセスに素早く追加可能
・Loan Orgination(融資開始プロセス)を例にしたデモンストレーション。
抽出した条項を、各カテゴリ毎にそれぞれ配置。
・Compliance Control
・Regulation Clause
・Police Clause
抽出した条項を、各カテゴリ毎にそれぞれ配置。
・Compliance Control
・Regulation Clause
・Police Clause
FlowBuilder・AgentBuilderにて、業務の監視を実施
・ビジネスプロセスに配置された条項にて、業務を監視する機能(FlowBuilder/AgentforceBuilder)を構築。
DashBordにてリアルタイムに監視が可能
・担当チームに何カ月も教える必要がある事(金融当局による検査やダッシュボードのチェック)を、Dashbord機能でリアルタイムに実施可能。
この後ペンタゴン連邦信用組合の社長兼CEOであるジェームス・シェンクが登壇し、いかにSalesforceが素晴らしいかを熱く語りました。
Digital Lending Platform
続いてDigital Lending Platform、Insurance Claims Management、Agentforce for client Engagement、に関わる新発表と、Agentforce Voice for Financial Servicesの新発表が有りました。
ここからは概略のみをお伝えします。まずはDigital Lending Platformからご紹介です。
※この先スピーカーも3名が入れ替わりながら進みますが省略させていただきます。
「無限の成長を解き放つ準備はできていますか?
まさに今、次の融資ブームが訪れます。Salesforceでデジタル融資を強みにしていけます」ということで、融資のクロスセルを促進する機能など、デモンストレーションを交えて3点が発表されました。
・Collateral Management
担保管理(今ここで提供開始)
・Broker Led Origination
仲介業者主導の案件創出(今ここで提供開始)
・Underwriting Automation
融資審査の自動化('26年2月提供開始)
ここからは概略のみをお伝えします。まずはDigital Lending Platformからご紹介です。
※この先スピーカーも3名が入れ替わりながら進みますが省略させていただきます。
「無限の成長を解き放つ準備はできていますか?
まさに今、次の融資ブームが訪れます。Salesforceでデジタル融資を強みにしていけます」ということで、融資のクロスセルを促進する機能など、デモンストレーションを交えて3点が発表されました。
・Collateral Management
担保管理(今ここで提供開始)
・Broker Led Origination
仲介業者主導の案件創出(今ここで提供開始)
・Underwriting Automation
融資審査の自動化('26年2月提供開始)
Digital Insurance Claims Management
まだまだ続きます。
次は保険会社のInsurance Claims Managementについてです。
Geminiによると、Insurance Claims Managementとは「保険会社が保険契約者(ポリシーホルダー)からの保険金請求(クレーム)を受け付けてから、最終的な保険金を支払い、案件をクローズするまでの一連のプロセス全体を管理・運営すること」です。
・Claim Lyfecycle Management (今ここで提供開始)
保険会社が保険金請求(クレーム)の受付から最終的な支払い、およびデータ分析による改善まで一貫して管理するアプローチ。
・Payment and Reserves(今ここで提供開始)
保険金請求(クレーム)の総コストを構成する、実績値と将来の見積値の財務要素。
・Claim Intake Agent('26年2月提供開始)
保険金請求(クレーム)の最初の受付(インテイク)を担当する担当者。
次は保険会社のInsurance Claims Managementについてです。
Geminiによると、Insurance Claims Managementとは「保険会社が保険契約者(ポリシーホルダー)からの保険金請求(クレーム)を受け付けてから、最終的な保険金を支払い、案件をクローズするまでの一連のプロセス全体を管理・運営すること」です。
・Claim Lyfecycle Management (今ここで提供開始)
保険会社が保険金請求(クレーム)の受付から最終的な支払い、およびデータ分析による改善まで一貫して管理するアプローチ。
・Payment and Reserves(今ここで提供開始)
保険金請求(クレーム)の総コストを構成する、実績値と将来の見積値の財務要素。
・Claim Intake Agent('26年2月提供開始)
保険金請求(クレーム)の最初の受付(インテイク)を担当する担当者。
Agentforce for client Engagement
こちらはクライアントエンゲージメントに関わるリリース。
・Create Meeting Agenda(今ここで提供開始)
会議の準備を数時間から数分に短縮する。
・Update Financal Goals & Life Events(今ここで提供開始)
昨日のアップデート。予測的なインサイト(洞察)が新しい機会を浮上させる/明らかにする。
・AutoMate Post Meeting Task('26年2月提供開始)
会議後の精度が上がりすべての顧客との関係を深め、顧客内での(貴社の)存在感を高める/事業を拡大する。
・Create Meeting Agenda(今ここで提供開始)
会議の準備を数時間から数分に短縮する。
・Update Financal Goals & Life Events(今ここで提供開始)
昨日のアップデート。予測的なインサイト(洞察)が新しい機会を浮上させる/明らかにする。
・AutoMate Post Meeting Task('26年2月提供開始)
会議後の精度が上がりすべての顧客との関係を深め、顧客内での(貴社の)存在感を高める/事業を拡大する。
Agentforce Voice for Financial Services
そしていよいよセッション最後のパートとなります。
こちらもデモンストレーションを交えての新機能発表です。AIエージェントが顧客とChatでやり取りをしている中で、AIエージェントが必要性を判断し、お客様へ音声で電話コールし、自然言語でやり取りを行うというものでした。
ある程度ルーティンで行える範囲(全体の20%程度)を想定とのことですが、あたたかい顧客対応を大事にされる際の選択肢となってきそうです。
なかなか課題も出てきそうですが楽しみな分野ですね。
・Banking Service Voice Assistance('26年2月提供開始)
・Collections Voice Assistance('26年2月提供開始)
こちらもデモンストレーションを交えての新機能発表です。AIエージェントが顧客とChatでやり取りをしている中で、AIエージェントが必要性を判断し、お客様へ音声で電話コールし、自然言語でやり取りを行うというものでした。
ある程度ルーティンで行える範囲(全体の20%程度)を想定とのことですが、あたたかい顧客対応を大事にされる際の選択肢となってきそうです。
なかなか課題も出てきそうですが楽しみな分野ですね。
・Banking Service Voice Assistance('26年2月提供開始)
・Collections Voice Assistance('26年2月提供開始)
最後に
こちらのセッションは6名の情熱的なスピーカーが入れ替わりながら進んでいきました。
内容はとてもボリュームが有り、大変興味深いものでした。
皆様にもその一旦が伝われば幸いです。
さて、最後となりますが、ここまでお付き合いいただいたことに感謝を申し上げます。
テラスカイではDreamforce2025に関連した記事を多数記載しております。
現地の様子が垣間見える、他の記事も是非ご覧ください。
また、テラスカイには金融部門Salesforceエンジニアが多数在籍しておりますので、今後Financial Servicesをご検討の際はぜひお声がけください。
それでは、またどこかでお会いできることを楽しみにしております。
内容はとてもボリュームが有り、大変興味深いものでした。
皆様にもその一旦が伝われば幸いです。
さて、最後となりますが、ここまでお付き合いいただいたことに感謝を申し上げます。
テラスカイではDreamforce2025に関連した記事を多数記載しております。
現地の様子が垣間見える、他の記事も是非ご覧ください。
また、テラスカイには金融部門Salesforceエンジニアが多数在籍しておりますので、今後Financial Servicesをご検討の際はぜひお声がけください。
それでは、またどこかでお会いできることを楽しみにしております。
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