Dreamforce2019 day2:Salesforce Integration Architecture Patterns and Best Practices

Dreamforce2019 Day2 に開催されたセッションの様子です。Salesforceとのデータ連携には複数の選択肢がありますが、どれを、どんなときに使えば良いのか、実際のユースケースを交えて解説がありました。

はじめに

みなさん、こんにちは。
製品営業本部の河合です。

今回は製品の話ではなく、Dreamforce の参加報告となります。
私からは2日目に開催された「Salesforce Integration Architecture Patterns and Best Practices」について報告します。

このセッションについて

Salesforce とのデータ連携について、連携方法の紹介とどのようなケースで使用するのがベストか、ユースケースを交えて解説する、という内容です。

スピーカーは Salesforce の Samuel Sharaf 氏と MuleSoft の Bikram Sen 氏の2名でした。

Salesforce とのデータ連携方法

はじめに Salesforce とのデータ連携方法の紹介がありました。

紹介されたのは次の方法です。

※スライドに移っている影は Sharaf 氏のものです。

各ユースケースのベストプラクティス

ここからはユースケースと各ケースで選択する連携方法の解説がありました。

パターン1:外部プログラムから Salesforce のデータやプロセスを操作する

このパターンでは「Salesforce API」を使います。

ポイントは次の通りです。

パターン2:Salesforceにデータをインポートせずに外部データを参照する

このパターンでは「Salesforce Connect」を使います。

ポイントは次の通りです。

パターン3:Heroku 上のアプリと同期する

このパターンでは「Heroku Connect」を選択します。

ポイントは次の通りです。

パターン4:イベントドリブンのデータ連携を行う

1対1の連携から、イベントドリブンのモデルに移行しよう、とのことです。

Platform Event と Heroku Connect を併用することで実現可能。

パターン5:変更データキャプチャを使用したPub/Sub連携

(タイトルにもありますが)このパターンでは「変更データキャプチャ」を使います。

ポイントは次の通りです。

パターン6:外部サービスのAPIと連携したい

このパターンでは「外部サービス」を使います。

ポイントは次の通りです。

パターン7:新しいデータ連携の形を構築する

ビジネスの速度を上げ、優れた顧客体験を実現するために、ITインフラストラクチャーを含めた変換を行いたい、というパターンでした。

このパターンで選択されたのは「MuleSoft(Anypoint Platform)」です。
あらゆるシステムに接続し、Salesforce との統合をサポートすることが可能、とのことでした。

おわりに

Salesforce と連携、と言っても様々な手段が用意されていることが分かりました。
また、コーディング不要な手段も増えてきており、専門的な知識を持たなくても高度なデータ連携を実現できることに驚きました。

MuleSoft 社の合流により、これから Salesforce の連携機能はどんどん進化していくことが予想されます。
今後、どのような連携機能が登場するのか、非常に楽しみになるセッションでした。