こんにちは。テラスカイ製品営業の小川です。
国内最大級のSalesforceのイベント「Salesforce World Tour Tokyo」も終わり、今年もいよいよ残りわずかとなってしまいました。
今回は改めてデータ連携ツールに関する比較の記事を書かせていただこうと思います。
さて、SkyOnDemandはEAIと呼ばれる分野のクラウド型のデータ連携ツールです。
当社ではSkyOnDemandの他に、オンプレミス型のEAIツール、DCSpider、DataSpiderも提供しています。
データ連携ツールを導入するお客様は連携要件や企業のポリシーによって、クラウド型か、オンプレミス型か、どちらのEAIツールを選べばよいか迷われることも多いかもしれません。
そんなお客様のために、SkyOnDemandやDCSpider、DataSpiderを前提に、クラウド型、オンプレミス型それぞれのEAIツールを比較した上での特徴を5つの視点からまとめてみましたので、ご参考にしていただけばと思います。
1.運用管理面
まず、クラウド型の特徴として一番に挙げられることは、データ連携や統合基盤のサーバの運用、メンテナンスをサービス提供ベンダーに任せ、ユーザ企業は連携ツールの利用に徹することができるという点です。
また、バージョンアップに関してもサービス提供ベンダーが行うので手間がかかりません。
一方、オンプレミス型ではサーバの運用やメンテナンスはユーザ企業自身が行う必要がありますので、サーバの監視やバックアップ、障害対応などの運用の負荷やコストがかかります。
ただし、自社でサーバを管理したい場合や、連携しているシステムとの影響によりバージョンアップも自社のタイミングで行いたいといった場合はオンプレミス型をおすすめします。
2.費用モデル
クラウド型は、ハードウェア、ソフトウェアライセンスコストがかからず、基本的に月額のサービス利用料で利用することができます。
そのため、若干の初期費用はかかるもののソフトウェアライセンスの費用に比べると初期投資のコストを抑えることができます。
さらに資産計上せずに経費処理ができるのも特徴です。
それに比べオンプレミス型はソフトウェアライセンス費用に加え、サーバなどハードの購入や初期構築の費用が多く発生します。
ただし、一括で購入し、自社の資産にしておきたい。というお客様には向いています。
3.拡張性
クラウド型は、CPUやHDDのハードスペックなどをスケールアップすることは、利用開始後でも柔軟に行うことができます。
それに比べてオンプレミス型は、調達、設定の費用や手間がかかりますが、自社でハードウェアやデータ連携周りのミドルウェアなどを選択することが可能です。
4.環境面
クラウド型は、堅牢性の高いデータセンター上に構築されたサービスであり、安全性を高めるためのアクセス制限機能も備えているため、セキュリティレベルは高いといえます。
また、外部からの連携処理の呼び出しについては、クラウド型は直接呼び出すことが可能ですが、
オンプレミス型の場合、DMZ上にリバースプロキシの構築などをし、呼び出しを受付けられるようにする必要がありますので、運用の手間やコストがかかります。
ただ、オンプレミス型は、社内のデータベースと直接接続することができますが、
クラウド型の場合、IP-VPNなどの閉域網のVPNサービスや専用線などのVPNオプションが必要となります。
5.契約面
クラウド型は月額サービスのため、「必要なときだけ短期間でも利用ができる」というメリットがありますが、データ転送量など、月毎に金額が変動する点を考慮する必要があります。
一方、オンプレミス型は初期にライセンスを購入するので契約期間を意識せずに利用することができます。
ただし、ソフトウェア、ハードウェア保守サポートを受ける場合は契約期間を考慮する必要はあります。
以上、5つの視点をまとめると下記になります。
このように、自社でEAIツールを選ぶ場合、例えば上記のようなクラウド、オンプレミスどちらのメリット、デメリットも踏まえた選定が必要になるかと思います。
もう少し機能面での詳細をお知りになりたいという方は、当社までご連絡いただければ幸いです。
また、クラウド型のSkyOnDemandと、オンプレミス型のDCSpiderのアダプタ・トリガーの違いに関しては下記のURLにも載っておりますのでこちらもご参考にして下さい。
https://info.skyondemand.net/compare/
以上、簡単な内容ではございましたが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。