2019.12.11

Lightning Object Creatorでサイロ化したデータを救え!

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はじめに

サイロという言葉をご存じでしょうか。
情報サイロ (じょうほうサイロ、information silo) または情報サイロ群とは、孤立した管理システム(英語版)であって、かつその内部で1つの情報システムまたはサブシステムが、関連するまたは関連すべき他のシステムとの相互運用ができない状態にあることである。従って、情報は十分に共有されないばかりか、各システムまたはサブシステム内に隔絶され続ける。
このようにサイロ化すると他の業務との連携がうまくいかなくなります。一般的に業務は単独で完結することは稀ですが、何かを管理するときは簡単にカスタマイズできるExcelなどの表計算アプリケーションを使いがちです。これが慣例となり、いつしか部分最適されることで業務がサイロ化します。一度サイロ化すると、新システムを導入するときの障害になりますが、Salesforceには心強い機能があります。
2018年のDreamforceで紹介された「Lightning Object Creator」です。ExcelやGoogle スプレッドシートなどから数クリックでオブジェクトや、なんとデータまで作成できてしまいます。それでは具体的な使い方をみていきましょう。

手順

本番環境(または開発者組織)かSandbox環境を選択します。

Lightning Object Creatorが組織にアクセスするのを許可します。

今回は「Google スプレッドシート」を選択します。

Googleにログインします。

パスワードを入力して次へ進むと元の画面に戻ります。

認証したアカウントが持っているスプレッドシートを探しています。

今回取り込もうとしているスプレッドシートの内容です。

対象のスプレッドシートを選択して次に進みます。

SALESFORCE FIELD TYPEは自動で設定されました。おそらくサンプルデータをもとに判断しているのだと思いますが楽ちんです。
Worksheet Tab スプレッドシートの処理対象
Field Label Soure 項目のAPI参照名を手動で入力するか読み込んだスプレッドシートから検出するか。今回はスプレッドシートから検出するようにしていますが、日本語です。さてどうなるでしょうか。
Field Label Row 項目のAPI参照名の検出先
Import X rows of Data? データが存在する場合は取り込むか
Record Name field Nameに対応する項目を選択

オブジェクトの基本的な情報を入力して次へ進みます。

オブジェクトの設定です。検索を許可するか、レポートを許可するかなどを選ぶことができます。ここら辺は通常のオブジェクト作成手順を把握しているシステム管理者であれば馴染みのある項目だと思います。

スプレッドシートから情報を取り込みSalesforceにオブジェクトおよびレコードを作成しています。

このような表示になると完了です。

操作しているユーザのメールにも完了通知が届きます。

スプレッドシートの情報をもとにオブジェクトが作成されました。

オブジェクトの詳細を見てみると、先ほどLightning Object Creator内で設定した内容と同じです。

項目はどうでしょうか。指定した項目は過不足なく作られています。ただし、API参照名は「Field167__c」のように決まった文字列が割り当てられています。「Field Label Soure」をスプレッドシートから検出するよう設定しましたが日本語のためAPI参照名には使うことができず、今回の結果になったようです。また、他に気にあるところとして、Nameのデータ型はText(80)です。自動採番にしたい場合は、この項目の編集画面から変更する必要があります。

スプレッドシートに記載したデータは問題なく取り込めています。
ここで手順は完了です。
文中にいくつか出てきましたが、気になった点をまとめます。

気になる点

・選択リスト(Picklist)はどのように設定できるか
 →データをインポートした場合、そのデータが選択リストの項目になる(すごい!)。
・ロングテキスト型に設定した項目のデータに改行がある場合はどうなるか
 →ちゃんと改行が反映される(すごい!)
・LEXでないと動かない
 →名前にLightningと付いているので当たり前かもしれませんが。。。
・参照関係、数式は設定できない
・表示ラベルとAPI参照名を個別に設定できない
 →このため日本語の表示ラベルの場合はAPI参照名が「FieldXXX__c」になるのかもしれません。
  変更した場合はオブジェクト作成後に個別に編集する必要があります。
・スプレッドシートに複数のシートがあった場合でも、1つ作りきらないと次のものを作ることができない。
 (あらかじめ設定して最後に一気に作るということができない)。
・Nameのデータ型はText(80)になる
 →こちらもオブジェクト作成後に編集可能です。
・登録したオブジェクトをLEXで開こうとすると「You can't view this item in Lightning Experience.」と出る
 →同画面に表示される「Open in Salesforce Classic」のリンクを押下すると表示できる
 2019年8月時点では出ましたが、2019年11月現在では出ませんでした。出た場合の参考情報として記載しておきます。

さいごに

想像以上に楽に、簡単に作ることができました。普段からポチポチとオブジェクトやカスタム項目を作っているシステム管理者の方々には共感いただけるかと思います。一方、この機能だけで事足りるかというと「気になる点」に書いたように参照関係や数式が設定できないことから不安なところもあります。こうした点を踏まえて、プリセールスでお客様から現在使っているExcelやCSVファイルを頂戴した際にSalesforceを使うイメージをつけていただくのには最適だと感じました。Lightning Object Creatorを使うことでSalesforceをお客様に気に入っていただき、サイロ化した情報・業務を救い出しましょう!
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