はじめに
Salesforce CMSをご存じでしょうか。
Salesforce製品の中でも、その利用シーンは増えています。
例えば、B2B Commerce for Lightning のようなパッケージでは、 商品画像をはじめとしたメディアファイルはSalesforce CMSで管理することが前提です。
新しいコマースサイト立上げの際などは、Salesforce CMS上に一括でメディアファイルをアップロードしたいという場合があるでしょう。
本記事では、その一括アップロード方法について記載します。
※ そもそもSalesforce CMSとは? ということについては、以下の記事が参考になります。
「Salesforce CMS」を触ってみました - TerraSkyBase | テラスカイを支える人とテクノロジーの情報を発信する基地局
アップロードの概要
Salesforceでの一括アップロードといえば、データローダーやデータインポートウィザードを 想像される方が多いと思いますが、Salesforce CMSの場合は以下の手順で行う必要があります。
- 画像ファイルの準備
- JSONファイルとZipアーカイブの作成
- アップロード
1. 画像ファイルの準備
まず、ファイルを準備します。
今回はデスクトップにある、以下のファイルを一括アップロードします。
2. JSONファイルとZipアーカイブの作成
Salesforce CMSに画像ファイルを一括アップロードする場合、
・画像ファイル( ~.jpg, ~.pngなど)
・JSONファイル
を同梱したZipアーカイブの準備が必要です。
また、Zipアーカイブのディレクトリ構成は、JSONファイル内に正確に記述する必要があります。
ここでは以下のディレクトリ構成にします。
JSONファイルの記載ルールと記入例は以下です。
content | type | 必須。画像ファイルの場合は固定値 "cms_image" | ||
---|---|---|---|---|
urlName | 省略可。URLへのリンクテキストを記載。 | |||
status | 省略可。公開済みにする場合は"Published"。ドラフトの場合は"Draft"を指定。 | |||
body | title | 必須。アップロード後のファイル名を記載。 | ||
altText | 省略可。コンテンツへの説明を記載。 | |||
thumbUrl | 省略可。コンテンツのサムネイルのURLを記載。 | |||
source | ref | 必須。アップロードするファイルの ルートフォルダからの相対パスを記載。
|
{ "content": [ { "type": "cms_image", "urlName": "urlname", "status": "Published", "body": { "title": "ID-PEM1.jpg", "altText": "", "thumbUrl": "", "source": { "ref": "picture/ID-PEM1.jpg" } } }, { "type": "cms_image", "urlName": "urlname", "status": "Published", "body": { "title": "MRC-1.jpg", "altText": "", "thumbUrl": "", "source": { "ref": "picture/MRC-1.jpg" } } } ] }
作成後、メディアファイルを格納したディレクトリと JSONファイルをZipアーカイブ化します。
(Windows 10での操作↓)
3. アップロード
作成したZipアーカイブをアップロードします。
アップロードを行う「CMS ホーム」に移動し、 メニューバーから「コンテンツをインポート」を選択します。
先ほどの手順で作成した、Zipアーカイブを選択します。
インポートするコンテンツを公開する場合は、「インポート後にコンテンツを公開」を選択して、「インポート」をクリックします。
下記のように表示され、インポートが開始されます。
問題なければ、以下のようにアップロードできたことが確認できます。
さいごに
本記事では、 Salesforce CRMで画像ファイルをアップロードする場合の手順について、まとめました。
少しでも参考になりましたら幸いです。