2025.10.16

Dreamforce 2025 Day2:Sales Keynote: Your Path to Growth Is Humans and Agents

はじめに

皆様、こんにちは!
ただいま、サンフランシスコで開催されているDreamforce 2025、盛り上がっています!
今回、初めてDreamforceに参加する機会をいただきました。
現地からの情報を、皆様にお伝えできればと思います。

Day2を迎えて

Day1も熱く盛り上がったDreamforce 2025ですが、Day2もその熱気は収まるどころか、さらに加熱するばかりです。
さまざまな知見を深めてくれるSessionや、実際に手を触れて体験できるWorkshopの他、この日だけのイベントとしては豪華ゲストを迎えたConcertのDreamfestなどもあります。
そんなDay2の中から、本記事では『Sales Keynote: Your Path to Growth Is Humans and Agents』についてお伝えさせていただければと思います。

Sales Keynote: Your Path to Growth Is Humans and Agents

ご存じの通り、Sales Cloudは営業領域を主としたサービスになります。
Keynote全体を通して、Dreamforce 2025の主役ともいうべきサービスであるAgentforceとの統合によって、どのようにSales Cloudが営業を進化・・・いや、革新していくのかについて熱く語られました。

Keynoteの冒頭で伝えられた以下の言葉が、今回の内容を表しているように個人的には思います。
・an era of limitless sales
・a limitless sales era

無限の可能性をもつ営業の時代・・・AgentforceとSales Cloudによって、どのように実現されるのか。
以下、3つのトピックをご紹介します。

Grow pipeline

最初はpipelineの構築についてです。
ひとりひとりの営業担当の方が対応していくには、あまりに膨大な数の見込み顧客に対して、どのように対応していくのか。

Agentforceが実現するのは、推奨する見込み顧客情報の提供です。
CRMデータはもとより、メールのやり取りや電話での対応などの関連するさまざまな情報、外部データソースの取込などもフルに活用して、その日に優先すべき顧客のリストとなすべき対応を準備してくれるのです。
もちろん、なすべき対応については、顧客ごとにパーソナライズされた形を推奨してくれますし、必要なデータの更新依頼にも対応してくれます。

前日の夜遅く、あるいは、始業前の時間を使って頑張って作成していた顧客&ToDoリスト作成。
一日の作業の終わりに実施する顧客情報の登録や更新。
この大変な作業を代わりに実行してくれるパートナーとして、AgentforceとSales Cloudが活躍してくれるようになります。

また、会社のサイトやチャットを訪問した顧客の対応についても、Agentforceによってそれぞれの顧客に適した形での対応を実施してくれます。
担当の時間調整についても、登録されているスケジュールの空き時間をAgentforceが自動で確認して、打合せの設定を行ってくれます。
もちろん、これらの結果の登録まで、すべて自動で。

本当に、頼りになるパートナーが一緒に働いてくれているような感じですよね。

Grow Deals

pipelineの構築の次は、取引をどう成立させていくかです。
ここで紹介された内容では、AgentforceとSales Cloudに加えて、Slackも力強いパートナーとなってくれます。

Slack上で、営業に関するさまざまな情報を確認することができるようになっています。
必要な情報はすべてSlack上に表示されます。情報は、AgentforceがSales Cloudやさまざまなデータソースから取得して、望ましい形で提供されます。
Tableauを利用すれば、グラフィカルな情報を確認することも可能です。

そして、これが最も驚いたことなのですが、これらの商談データの更新については、Agentforceに自然言語(話し言葉)で依頼することが可能です。
商談の進捗情報の更新や見積もり作成の依頼まで、すべてAgentforceに依頼すれば、最適な形で結果を返してくれます。
また、Agentforceからも、次のアクションの提案を実施してくれます(もちろん、その実施判断を行うのは、営業担当者の方ですが)。
昔見たアニメに出てくるAIって、こんなイメージだったなぁと思ってしまいました。

ちょっと横道:Slackについて

最後のトピックに入る前に、Slackについて一言だけ。
Day1でSlack Keynote、Admin Keynoteにも参加していて感じたのですが、Dreamforce 2025のメインとなる主役のAgentforceに対して、Slackはその実現を助ける相棒のように感じられました。
Agentforceが実現できるさまざまなことを、具体的な形にして利用できるようにする。
そのためのインターフェースこそがSlackではないかなと。
ちょっとそんな感想を抱いているので、参加できなかったKeynoteなどの情報収集をして、この仮説を検証してみたいなと思っています。

Grow revenue

閑話休題。
最後に話題となったのは、Partner Sellingについてです。
ここでは、Partner Cloudについて語られました。

Partnerとの協同により、より大きな収益を得られるようになること。
そしてそのために行う活動に対して、Partner CloudとAgentforceが大きな力になることが、デモを交えて伝えられました。

AgentforceがPartnerとの間でさまざまなやり取りを行うためにも役立ってくれることが伝わってきます。
これまでにお伝えしてきた、Agentforceが支援してくれるさまざまな内容を、Partnerの方に行ってもらうことももちろん可能です。

まとめ

人間ひとりひとりでは膨大な時間を使ってしまう作業を、AgentforceとSales Cloudいうパートナーに任せること。そして人間でしかできない作業に注力すること。
人間とAgent(Humans and Agents)による協同作業。
それによって、営業という業務に新たなる可能性に満ちた時代、より新しいことを生み出せる時代をもたらそうという情熱が伝わってくるKeynoteでした。

今回ご紹介させていただいたSales Keynoteだけでなく、その他のKeynoteやSessionでも、熱くならずにはいられない情報がたくさんですよ。
ぜひ、他の記事も読んでみて、現地の熱気を感じてみてくださいね。

おまけ

Dreamforce 2025の会場の近くにはサンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)があります。
こちらで売っているお土産も、なかなか素敵です。
買い込んだDreamforceグッズの中に、さりげなくワンポイントとして紛れ込ませると、一味違うセンスをアピールできるかも。
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