2023.09.21

「フローに移行」ツールを使ってプロセスビルダーを移行してみた

はじめに

プロセスビルダーからフローへの移行はお済みですか?
Winter’23より新規のワークフロールールやプロセスビルダーを作成する機能がDeveloper Edition 以外の環境で停止されました。また後の段階で、ワークフロールールとプロセスビルダーは完全に廃止される予定です。
そこで今回は、プロセスビルダーをフローへ移行するツール「フローに移行」の変換方法と変換時の注意事項についてまとめました。
フローへの移行がまだという方、ぜひこちらの記事を参考に「フローに移行」をお試しください!
※ワークフロールールの移行については弊社の過去ブログをぜひご覧ください!

フローに移行の操作手順/説明

基本操作画面

[設定]>[プロセスの自動化]>[フローに移行]から移行開始です。

プロセスビルダーで複数の条件を設定した場合は、どの条件を移行するか選択が可能です。

[フローに移行]ボタンをクリックすると上記のようなメッセージが数秒間表示されます。

処理が完了すると上記のような画面が表示されます。
画面には以下の3ステップが記されていますので、それぞれの機能を確認していきましょう。

1.フローをテストする
2.フローを有効化する
3.プロセスを無効化する(省略可能)

1. フローをテストする

[Flow Builderでテスト]ボタンを押すと、フロービルダーの画面に遷移します。

移行したプロセスがレコードトリガフローとして処理されました。
トリガの中身も詳しく見てみましょう。

フローへ移行する際に選択した条件もしっかりと指定されています。
更新されたレコードでフローを実行するタイミングは、「レコードを更新し、条件の要件に一致するたび」と設定されました。

デバッグを行ってみると、フローが正常に動作していることが確認できました。

2. フローを有効化する

フローを有効にするには、フロービルダーのページから手動で有効化を行う必要があります。

3.プロセスを無効化する

フローを有効にしたら、次はプロセスを無効にします。
こちらもプロセスビルダーのページから手動で無効化を行います。
プロセスとフローが同じ条件によってトリガされると、意図しない動作になる可能性があるため、プロセスは無効化することをおすすめします。


注意事項

移行できないアクション

[フローに移行]機能にはサポートされていないアクションがいくつかあります。

サポートされていないアクションは上記のようなアラートが表示され、フローへ移行することはできません。

移行できないアクションについては、以下を含むプロセスが確認できました。
・別のプロセス(プロセスビルダー)の呼び出し
・カスタム通知
・Chatter投稿
・クロスオブジェクト参照
・承認申請
・条件に数式を使用しているが、実行条件が「数式の評価がtrueになる」を選択していない
・再帰を含むプロセス
※再帰を含むプロセスが移行されると、レコードは 1 回だけ評価されます。

移行後のフロー名

同じプロセスを移行したとき

再度同じプロセスを選択して[フローに移行]ボタンをもう一度クリックすると、既存のフローの新しいバージョンを作成する代わりに、新しいフローが作成されます。この場合フロー名は「プロセス名 + _バージョン数」となります。

Salesforceのバージョンによっては、「_」以降の数字は、同プロセスかに関わらずフローに移行した順で採番されます。
ただし、採番は先頭の文字が「英字」「数字」「日本語/記号」それぞれで区別されるようです。

例:

まとめ

いかがでしたでしょうか。
本記事では、Salesforceのプロセスビルダーのフロー移行について説明してきました。
今後、ワークフロールールとプロセスビルダーは完全に廃止されて、フローに統合されます。
廃止される前にぜひこの機能を活用して、移行してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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