2023.09.01

Salesforce GraphQL API を使ってみよう

はじめに

Salesforce APIといえば、REST API、SOAP APIなどいくつかありますが、今回はWinter’23でリリースされたGraphQL APIをご紹介します。 GraphQLは、オープンソースのAPI用クエリ言語です。従来のRESTful APIよりも柔軟にデータを取得できることが特徴です。

今回は、初めてGraphQL APIを使用する方向けに、下記のステップでAPI接続に必要な事前準備と、実際にGraphQL APIをテストしていきます。

  1. 事前準備1 接続アプリケーションの作成
  2. 事前準備2 アクセストークンの取得
  3. 事前準備3 Altair GraphQL Clientのダウンロード
  4. GraphQL APIのテスト

事前準備1 接続アプリケーションの作成

今回は、API接続のために接続アプリケーションを使用します。

Salesforceの設定画面から接続アプリケーションを作成します。 設定からアプリケーションマネージャーを開き、[新規接続アプリケーション]をクリックし、必要項目を入力します。

  • [OAuth 設定の有効化] にチェックを入れ、下記の項目を設定します。
    • [コールバックURL] (例) https://login.salesforce.com/\u003Cbr\u003Eservices/oauth2/callback
    • [選択した OAuth 範囲] 今回は、フルアクセスを選択します。必要に応じて選択してください。

接続アプリケーションを保存したら、[コンシューマの詳細を管理]をクリックします。コンシューマキーとコンシューマシークレットを後ほど使用します。

事前準備2 アクセストークンの取得

アクセストークンを取得するために、APIリクエストを作成します。今回の例では、Postmanを使用します。

メソッドは、POSTを選択します。

エンドポイント: https://login.salesforce.com/services/oauth2/token または https://test.salesforce.com/services/oauth2/token

Bodyに下記の通り、KeyとValueを設定します。 先ほどのコンシューマキーとコンシューマシークレットを使用します。

grant_type: password
client_id: {コンシューマキー}
client_secret: {コンシューマシークレット}
username: {ユーザ名}
password: {上記のユーザのパスワード} + {Salesforceセキュリティトークン}

[Send]を押すと下記の通りアクセストークンが取得できました。

事前準備3 Altair GraphQL Clientのダウンロード

今回は、Altair GraphQL Clientを使ってGraph QLクエリをテストしていきます。下記からダウンロードします。

Altair GraphQL Client

GraphQL APIのテスト

ダウンロードしたAltair GraphQL Clientを開き、Graph QL APIをテストしていきます。

メソッドは、POSTを選択します。

エンドポイントを入力します。エンドポイントは、下記のフォーマットです。

https://{ドメイン名}.my.salesforce.com/services/data/v{version}/graphql

※{version}は、今回は「57.0」を使用しています。

[Set Headers]から、【事前準備2】で取得したアクセストークンを入力します。

Authorization Bearer {アクセストークン}

※フォーマットは、「Bearer」+半角スペース+アクセストークン

クエリを入力します。

query accounts {
  uiapi {
    query {
      Account {
        edges {
          node {
            Name {
              value
            }
          }
        }
      }
    }
  }
}
query1

取引先の情報を取得できました。

おわりに

今回は、Salesforce GraphQL APIをご紹介しました。
GraphQL APIを使うことで、従来のREST APIより柔軟にデータの抽出や集計が可能になります。
Salesforce GraphQL APIをまだ使用したことがない方のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考

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