Salesforceのアプリケーション内ガイダンスを設定してみました

アプリケーション内ガイダンスとは、 画面右下などにポップアップでメッセージをプロンプト表示させる機能です。 その設定方法、使いどころをご紹介します。

はじめに

こんにちは。江本です。
本日は、アプリケーション内ガイダンスの設定方法についてご紹介します。

アプリケーション内ガイダンスとは

「アプリケーション内ガイダンス」とはユーザトレーニングやオンボーディングを支援する機能です。オンボーディングとは新メンバーの「受け入れ~定着・戦力化」を早期に行なうための施策のことです。

よくSalesforceの新機能を周知する場合に、画面右下に表示されるものです。Salesforce の新機能を周知する以外にも、 社内のお知らせや月次処理の締めを周知する場合など、いろいろな用途に使用できます。

「毎月変わるエンドユーザ向けキャンペーンの説明動画をどこかに表示できないか」というご要望があり、このアプリケーション内ガイダンスをご提案したことがあります。

より詳しい情報は、以下のSalesforce公式ページをご覧ください。

設定方法

まずは設定からアプリケーション内ガイダンスを検索します。
追加ボタンが表示されますので、「追加」ボタンをクリックします。

「追加」ボタンをクリックします。

プロンプトの種類を選択します。
「ウォークスルー」は一連のステップを通じてオンボーディングを支援する機能で、プロンプトをリンクさせることができます。
別途ライセンスが必要なため、今回は「1つのプロンプト」を設定します。

「フロート表示プロンプト」、「ドッキングプロンプト」が選べます。
それぞれ以下の選択が推奨されています。

フロート表示プロンプトを選択する場合

以下のような場合に最適です。
・ユーザをリソース (トレーニングの PDF や Web サイトなど) に誘導したい
・メッセージが短い (1 文程度)

次のようなプロンプト表示になります。

フロート表示プロンプトは表示位置の指定が可能です。
下記から選択できます。ドッキングプロンプトは位置指定はできません。
・左上、中央上、右上
・左下、中央下、右下

ダーク設定も可能です。

ドッキングプロンプトを選択する場合

以下のような場合に最適です。
・動画をドッキングプロンプトに組み込む
・メッセージが 1 文より長い

次のような表示が可能です。YouTube、Vimeo、Vidyardなどの動画も埋め込めます。

その他のアプリケーション内ガイダンス設定

フロート表示プロンプト、ドキングプロンプト共通で次の設定が必要です。
・アクション(ボタン)の設定
・表示の頻度をスケジュールする
・表示するためのプロファイルを設定
・表示するための権限を設定
・プロンプトの詳細を入力
ボタンURLを登録し、ボタンのラベル名を入れます。

表示頻度のスケジュール設定をします。ユーザーにいつまでの期間で何回表示されるか設定ができます。

すべてのプロファイルのユーザーに表示するか、特定のプロファイルのユーザーに表示するか、選択できます。

プロファイルと特定のユーザー権限を組み合わせてプロンプト表示を制御できます。
例えば、「Salesforce ナレッジの管理」を持つユーザーにのみプロンプトを表示する等です。
最大10 個のプロファイルと権限の組み合わせを選択可能です。

最後に、このプロンプトの名称とAPI名を入力します。ここでの設定はユーザーには表示されません。このプロンプトの名称登録になります。

さいごに

今回アプリケーションガイダンスをご紹介いたしました。
簡単なメッセージや動画をユーザーに周知したい時に、利用できる機能だと感じています。

その他にも、ヘルプメニューのカスタマイズなど、ユーザーをサポートする機能が準備されています。

Salesforceの定着のためにマニュアル等の文書も作成することは多いと思いますが、Salesforceの機能を使って、ユーザへの周知やトレーニングを行うとさらに効果的です。

ぜひ活用してみてください!