項目値に書式を設定してみよう

項目の条件付き書式の設定手順をご紹介します。

はじめに

Winter'25のメジャーバージョンアップから、Ideaexchangeで要望の多かったレコード項目の強調表示機能が利用できるようになったそうです。
本記事では当機能の設定方法や画面上での見え方をご紹介します。

レコード項目の条件付き書式とは

レコード項目の条件付き書式とは、特定の条件に基づき重要な情報を強調表示することで、ユーザーが視覚的に情報を理解しやすくなる機能です。強調表示するために、アイコンの表示やテキスト色の変更等のカスタマイズが可能となります。
※本機能は、Lightningレコードページを動的フォームにアップデートした場合のみ使用可能であることに注意が必要です。

設定方法

今回は、商談の金額項目の値を元にレコード項目の条件付き書式を設定していきます。

Step1:動的フォームにアップグレードする

レコード項目の条件付き書式を設定したいオブジェクトのLightningレコードページ設定画面を開き、動的フォームにアップグレードします。

Step2:「ルールセットを作成」を作成する

レコード詳細画面で金額項目を選択し、画面右側のプロパティ設定部分で「条件付き書式」から「ルールセットを作成」を押下します。

Step3:ルールを定義する

ルールセット名を入力し、ルールを定義します。 ルールの編集モーダルにて下記を設定し、「ルールを保存」を押下します。

今回は追加で下記のルールを設定してみました。

Step4:保存して有効化する

画面で動作を確認する

商談レコードでRule 1に該当するよう金額が15,000,000と設定すると、値の左側にアイコンが表示されました。 また、各条件に一致する場合のアイコンの見え方は以下のようになります。

作成したルールはオブジェクト設定画面の「項目の条件付き書式」タブから編集、削除が可能です。

おわりに

項目の条件付き書式は一つのLightningページ内で多用しすぎないことが重要かと思います。一画面に複数のアイコンが表示されると視認性の低下に繋がり、優先すべき情報を判断することが難しくなります。当機能を利用する際には何がポイントとなる情報なのかをしっかり精査し、対象を絞って​使用しましょう。

また、2025年1月時点では書式のルールとして設定できる表示形式がアイコンのみであり、ルール内で選択可能なアイコン種類や色が限定的です。
今後のバージョンアップで選択肢が追加されるとさまざまなルールが生まれ、バリエーションに富んだ表現方法が見つかっていくことに期待しましょう。