Dreamforce 2025 Day 2 True to the Core

Dreamforce 2025 True to the Coreに参加してきました!

はじめに

Dreamforceの中で最も熱いセッション、True to the Core (TttC)に参加してきました!
このセッションは、Salesforceのコアプラットフォームのロードマップの発表、そしてプロダクトリーダー達とコミュニティとが、直接QA形式で対話できる貴重な機会です。
2025年の今回も、共同創設者のパーカー・ハリス氏をはじめとする豪華な登壇者が集結し、1つ1つのQAに台本なしで真摯に回答する姿が印象的でした。

登壇者(敬称略)

・Parker Harris (Salesforce Co-Founder & CTO, Slack)
・Steve Fisher (President and Chief Product Officer)
・Liz Trudeau (SVP, User Experience)
・Meredith Brown (SVP, Trailhead & Community)
・Jayesh Govindarajan (EVP Engineering, AI & ML)
・Khush Singh (SVP of Product Management, Platform)

冒頭にプロダクトリーダー達によるロードマップの発表があり、今回の(も?)Dreamforceの主眼であるAIを活用したプロダクトのリリースがメインでしたが、膨大な量の「非構造化データ」をどのように意味のある情報に変えるか、AIが人間のように文脈や意図を理解するためには、データをベクトル化し、AI自身にメタデータを解釈させるような、高度な「セマンティックレイヤー」の構築が必要と言った課題感も共有されました。

その一方で、会場が特に盛り上がったのは、ユーザー体験(UX)に関する具体的な改善点でした。
Salesforce Lightning Design System(SLDS)のダークモード(beta版)の登場であったり、QAの中でダッシュボートのカスタムカラーについての言及があったりとユーザーの生の声を聴くことができ、非常に興味深かったです!
後半のQ&Aでは、「信頼はどこにあるのか?」という問いかけから議論が始まり、セキュリティ機能やライセンス体系について具体的な意見交換がなされました。

・非営利組織におけるExperience Cloudのログインライセンス計算方法
 →ライセンスチームおよび非営利クラウドチームと積極的に協力して変更を進めている

・高度なセキュリティ機能を有料のアドオンとして提供するべきか否か
 →基本的なセキュリティは標準提供しているが、全てのお客様が利用しない高度な機能は
  ビジネスモデル上、有料化されている

質問者1人1人が、Salesforceを本当に好きで、だからこそ厳しい意見交換の場になるのでしょうね。

AIによる革新、価値の収益化、コミュニティとの信頼関係という「困難なトレードオフ」についての議論を、台本なしのLIVEでしてしまうなんて、改めて Salesforce ってすごい企業だなーと感じた時間でした。

おわりに

サンフランシスコは1日の中に四季があると言われ、朝晩が本当に寒いです‼
それにも拘わらず Dreamforceの会場は終始、人で溢れ返り熱気むんむん。
残すところあと1日ですが、私も寒さに負けず楽しんで帰りたいと思います。