【Tableau事始め#1】Tableau Desktopだけじゃない?知っておきたいTableauの製品ラインナップ

これからTableauに触れるエンジニアやシステム担当者の方に向けて、これだけは押さえておきたいTableauの製品ラインナップと、よくある「勘違い」を整理して解説します。

テラスカイ データマネジメント部 のH.Oです。
今回は、Tableauの製品ラインナップについてお伝えします。

はじめに

「データ分析を始めたいけれど、Tableau(タブロー)って結局どの製品を買えばいいの?」と迷ったことはありませんか?
実は、Tableauは単一のソフトウェアではなく、役割の異なる複数の製品で構成される「プラットフォーム」なんです。

今回は、これからTableauに触れるエンジニアやシステム担当者の方に向けて、これだけは押さえておきたいTableauの製品ラインナップと、よくある「勘違い」を整理して解説します。

(本文中の画像はAIで生成しております)

「Tableau Desktop」だけがTableauじゃない?

Tableauが紹介されるとき、製品の「Tableau Desktop」に特化して説明されることが多いため、「Tableau = パソコンにインストールして使うグラフ作成ソフト」だと思い込んでしまいがちです。
実は、ここが最初につまずきやすいポイントです。

Desktopはあくまで「データに接続し、分析・ビジュアル化を行う」ための作成ツールです。
作成したレポートをチームで共有したり、自動更新したりするには、別の製品が必要になります。
「せっかく分析したのに、ファイルをメールで送るしかない……」なんて状況にならないよう、全体像を把握しておきましょう。

そもそもBIツールとしてのTableauの役割とは

Tableauは、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールです。
BIツールとは、企業のデータを収集・蓄積・分析・報告することにより、経営上の意思決定に役立てる手法や技術のことです。
Tableauは、以下の4つのステップをスムーズにつなぐ役割を果たします。

(1) インプット:
  社内システムや外部データなどの源泉データを、ETLやDWHを介してBIツールに入力します。

(2) 集計・分析:
  入力したデータの収集、分析、集計を実行します。

(3) 可視化:
  分析結果を視覚的に捉えられるよう、グラフなどに置き換えます。

(4) インサイト:
  統計的に関連性の高い結果を導き出し、意思決定の判断材料とします。

主要製品の役割と特徴まとめ

Tableauには、用途に合わせて複数の製品が用意されています。

主な製品の役割は以下の通りです。

・Tableau Desktop(デスクトップアプリ)
  Tableauの核となる製品で、ブック(レポート)の作成に必須です。

・Tableau Prep Builder(デスクトップアプリ)
  データ準備のための「フロー」を作成するアプリケーションです。

・Tableau Cloud(サーバーアプリ)
  作成したブックを共有・閲覧するためのクラウド環境(SaaS)です。

・Tableau Server(サーバーアプリ)
  作成したブックを共有・閲覧するためのサーバー製品です。自社環境などに構築します。

・Tableau Reader(デスクトップアプリ)
  有償ライセンスなしで、作成済みのレポートをデスクトップで表示できる無料ツールです。

どっちがいい? Tableau Cloud と Tableau Server

レポートの共有場所となる Tableau Cloud と Tableau Server は、機能が似ているため違いが見えづらいですが、大きな違いは「製品の外側」、つまり管理やインフラの面にあります。

・Tableau Cloud の特徴
 ・管理: Salesforce社が物理環境を含めて管理します。
 ・導入: 物理的なサーバー調達が不要で、すぐに始められます。
 ・更新: アプリケーションのアップデートは自動で行われます。

・Tableau Server の特徴
 ・管理: ユーザー自身がサーバーを購入・管理する必要があります。
 ・制限: データが外部のデータセンターに保管されないよう制御したい場合に選ばれます。

ここで注意したいのが、現場でよく耳にする「サーバー」という言葉の罠です。

「Tableau Server」という言葉は、製品名を指す場合と、インストール先のハードウェア(サーバー本体)を指す場合があります。
会話の中でどちらを指しているか、しっかり確認しましょう。

意外と知らない「Tableau Public」の正体

無料で使える Tableau Public にも、よくある誤解があります。

1. 共有サイトとしての「Tableau Public」:
  世界中の人とTableauコンテンツを共有・公開するWebサイトです。

2. アプリとしての「Tableau Public」:
  有償のDesktopの一部の機能を制限した無料製品です。

最大の注意点は、「保存先が全世界公開のWebサイトのみ」という点です。

企業の機密データを扱う場合には、たとえテスト利用であっても絶対に避けましょう。
社内のデータ分析には、必ずセキュリティが確保された有償環境を使用するようにしてください。

まとめ:全体像で捉えるのが活用の近道

Tableauは、単なるグラフ作成ツールではなく、データの準備(Prep)から作成(Desktop)、共有(Cloud/Server)までを一気通貫で行える強力なソリューションです。
「まずは自分で触ってみたい」なら Tableau Desktop の試用版やTableau Publicから。
「チームでデータを活用したい」なら Tableau Cloud での共有を検討する。
このように、目的(ゴール)に合わせて製品を選択するのがはじめの一歩です。

テラスカイでは、TableauをSalesforceやGoogleなどの製品と組み合わせたトータルなデータ分析基盤の構築をご支援しています。
より詳細なライセンス体系や具体的な構成例を知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!