2017.06.27
Cognitive ServicesのFace API(顔認識AI)を使ったAppComponent
リッチテキストフィールドに保存した顔写真を見ながら別のフィールドに年齢や性別を手入力していくのに苦労されている方、多いと思います。
今回はそういった悩みを解決する、Cognitive Servicesを使ったAppComponentのご紹介です。
Cognitive Servicesとは
Microsoft社のAIを利用するためのAPI群です。
画像・動画認識や音声認識、自然言語処理等21種類のサービスが提供されています。
今回はFace APIと呼ばれる顔情報読み取り機能を使用します。
当AppComponentでできること
リッチテキスト項目に埋め込んだ人物画像等から年齢・性別・メガネの有無・感情を判定することができます。
リッチテキスト項目とAppComponentを配置した画面をデプロイしデプロイ後の画面で判定ボタンを押すと、
- smile: 笑顔
- gender: 性別
- age: 年齢
- glass: メガネ
の判定結果が表示されます。
また、感情が円グラフで表示されます。
判定結果は指定した項目に反映させることができます。
画像に複数の人物が写っていた場合は複数の判定結果が表示され、
任意の判定結果をクリックすることで、その人物の判定結果が項目に反映されます。
ソースはここに置きました。
Face APIのFree Trial登録
Face APIを使用するためには登録が必要です。
Free Trialで30,000 トランザクション (1 分あたり 20 回)使用できます。
ここからFree Trialを選択し
Face APIの「作成」を選びます。
あとは画面の指示に従っていくとキーが発行されます。 ここで発行されたキーを控えておいてください。
AppComponentインストール
ではAppComponentを使ってみましょう。
インストールはこちらから。
リンクをクリックすると以下の画面が表示されます。
AppComponentをインストールしたい組織のID/パスワードを入れるとインストールが開始されます。
スタジオでの設定
-
Subscription Key : 「Face APIのFree Trial登録」で発行されたキーを指定します。キー1とキー2のいずれでも構いません。
※注意※ ここで入力したSubscription KeyはVisualforceページに埋め込まれます。 - ボタンラベル : ボタンに表示されるラベルです。未指定の場合は「判定」と表示されます。
- 画像フィールド : 画像判定の対象となる項目です。リッチテキスト項目以外にテキスト項目・URL項目が指定できます。テキスト項目・URL項目を指定した場合は項目値として画像のURL文字列を設定してください。
- 年齢 : ここで指定した項目に判定結果の年齢が反映されます。
- 性別 : ここで指定した項目に判定結果の性別が反映されます。
- メガネ : ここで指定した項目に判定結果のメガネが反映されます(チェックボックス型を指定してください)
注意・制約等
- 画像はFace APIからアクセス可能なものである必要があります。
- 当コンポーネントは非公式AppComponentでありサポート対象外です(フィードバックは歓迎します)。
- 当コンポーネントの利用は自己責任でお願いします。 当コンポーネントを使用することにより生じたいかなる損害についても株式会社テラスカイおよび筆者は責任を負わないものとします。