【入門編】非エンジニアがAWSからSalesforceへ1万件のレコード一括登録に挑戦!

非エンジニアの私が、最新のデータ連携ツール「mitoco X」を使ってAWSからSalesforceへレコードを一括で登録できるようになるまでの過程を記事にまとめました。




「mitoco X」Ver.2.0は、テラスカイの19年に渡るデータ連携製品の開発・販売・運用ノウハウのすべてを結集し、非エンジニアとエンジニアが、同じプラットフォームで効率的に開発できます。

次世代型クラウドデータ連携サービス「mitoco X」Ver.2.0リリースから引用


・・・と、最近のテラスカイのニュースリリースに書いていたのですが、
mitoco X を使えば非エンジニアでも効率的に連携処理が開発できるって本当でしょうか??
データ連携のデの字も知らない私としてはにわかに信じがたい。

(デの字はあんまり言わないか)



もちろん私もテラスカイの社員ですから、旧版も含め mitoco X は知っていますが、

「データ連携こわい」
「知らない横文字たくさん出てきてむずかしそう」
「なにか間違えたらデータとかが全部なくなりそう」


といったイメージから、今まで少し逃げてしまっていました。ごめんなさい。
しかしながら、非エンジニアでもできると書かれていると、「このあたりで克服しておくか」と思い立ち、
せっかくなのでその過程をブログにしてみることにしました。


結果的に、もし簡単に連携処理が作れるようであれば、
「業務でシステム連携をしてみたいけど、どうしたらいいかわからない・・・」
と感じている非エンジニアの方々に対して、一つの選択肢を届けられたら嬉しいです。


格好をつけてみたものの、そもそも私が何から手を付ければいいかわからないので、
一旦社内で mitoco X に詳しそうな人を捕まえていろいろと教えてもらいました。

そもそも mitoco X とは

本題に入る前に、そもそも システムの連携とは?mitoco X とは?という話を先にしておきたいと思います。

まずシステム連携とその必要性についてですが、
例えば、あるシステムのデータを別のシステムに手作業で入力していたり、
CSVで出力したデータを手作業で別のシステムにインポートしていたりと、
非効率で時間のかかってしまう作業もシステム連携で解消できます。


ツールを介してデータ連携を行うメリットは、作業の効率化だけではありません。
手作業で発生しうるヒューマンエラーを防止して正確なデータを届けることができる上、
ファイル自体も外に出すことがなくなり、情報漏洩のリスクなども大幅に下げることができます。


そのように、業務の中でも特に神経を使い、時間のかかる情報の連携を、
ノーコード・ローコードでわかりやすく開発できるツールが mitoco X
です。


システムベンダーに委託してコーディング開発を行う手段もありますが、
開発スピードや保守性、内製化などを重要視する場合、ツールでの連携は非常に良い選択肢と言えます。

もちろん要件にもよると思いますので、そもそも実現可能な連携か、
優先度が高いのはどれか、開発後のことも考えてしっかり比較検討するのが大事です!



と、mitoco X についてご理解いただいたところで、引き続き本題に戻ります。

mitoco X の No.1 営業に聞いてみた

データ連携製品に詳しい No.1 営業のSさんに時間をもらって、
mitoco X を学ぶために何から手を付けたらいいかを聞いてみました。

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<Sさん>
「mitoco X はファイルやメールサーバー、アプリなど様々なサービス同士を連携できるのですが、
定番でわかりやすいのは AWS や Salesforce などのクラウドの連携ですね!」

「S3 に格納した CSV ファイルから Salesforce のレコードを作るのはどうでしょうか?」

mitoco X を使えば10,000件 のレコードも一瞬で作れますよ!


<>
「10,000件のレコードを…一瞬で…!?」

「たしかに外部のシステムにある顧客情報を S3 上の CSV に情報を保存していたとして、
そこから Salesforce のレコードに同期させる業務とか結構ありそうですね!」
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ということで、以下のような実装をしてみることにしました。

今回の実装内容

根っこのシステムは何でもいいのですが、基幹システムやMAツールなど顧客の情報が S3 にある CSV に同期保存されている想定で、そこから mitoco X を介して CSV のヘッダー情報を Salesforce のリードオブジェクトの項目とマッピングし、レコードの作成を行と行った流れです。

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<Sさん>
それでは、これを mitoco X で実装するために必要なものと作業の流れをまとめてお伝えしますね。
まず1つ目は、
 ・
 ・
 ・
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こうして、mitoco X で連携処理を学ぶためのイロハを教えてもらいました。
ありがとう、Sさん。

実装に必要なものまとめ

今回実装に挑戦する S3 から Salesforce へのレコード作成処理に必要なものを以下にまとめてみました。



今回実際に運用している業務に対して実装するわけではないので一からの用意になりましたが、
このブログを読んでいる方の中には、業務で使用していて「既にあるよ~」という方もいるかと思います。

また、上記は今回の実装で必要なもの一覧ですので、要件が異なると必要になるものも異なってきます。
mitoco X をご検討いただく際は、そのあたりのサポートも可能ですのでご安心ください!


さて、お恥ずかしながら私は今回が始めてのAWSのアカウントの作成でして、
特にポリシーの作成などに一瞬苦労しましたが、AI にも聞きながらなんとか用意できました。

なんとなくですが、希望の要件を叶えるにあたっては、
どのような構成(処理)にするかを考えることと、実現するための素材集めや下準備が一番重要な気がしました。

まるで料理






いざ、実践!

こちらのブログではピックアップして画像で紹介していきますが、
全体の作業の流れを録画した動画も作成したので良ければ参考としてご覧ください!
mitoco X デモ動画 -S3のCSVからSalesforceのリードを作成する




作業内容の確認

今回実施していく作業は以下の流れです!
mitoco X ログイン以降からやっていきましょう!!



プロジェクト作成

プロジェクトはスタジオを起動するために使用します。
ログイン後のホーム画面から作成できます。

ステージ(シークレット)作成

プロジェクト作成後は、後ほど使用する Salesforce へのログインパスワードや S3 へ接続するためのキーをステージ内にあるシークレットに保存します。
※「実装に必要なものまとめ」を参照ください!

スタジオでフローを作成 (特徴的な部分を紹介)

mitoco X での連携処理作りは細かいパーツを組み合わせて全体を作っていくイメージです。
ツールパレットの中に条件分岐などの一般的な処理や接続先専用の処理パーツが置かれているので、
そこから選んで画面上のフローに配置していく流れになります。

これこそが、非エンジニアでも感覚的に連携処理を作成できる重要なポイントですね。。。


ちなみに今回使用するパーツと流れは以下です。
「S3からCSVダウンロード」▶「CSV読み込み」▶「マッピング」▶「Salesforceレコード作成」



あとは、配置したパーツの中身を作っていきます。
細かい設定内容は動画を見ていただければと思いますが、
マッピングの箇所はノンプログラミングで作っている感じがあって好みですね~。



処理ができたらデプロイ実行!

最終的に処理を組み上げるとこのような画面になります。(2つ前の画像とあんまり変わらないですね!)



画面上部中央にある「テスト実行」から実際に処理を行えます。
処理を開始すると、システムログが下部に表示されます。

「正常に終了しました」が表示されたら、Salesforce 側でレコードが作成されているかチェック!!

無事作成されていました!!
右側がベースとなった CSV ファイル、左側が Salesforce で作成されたレコードデータです。
※もちろんダミーデータです


非エンジニアでもできた

Sさんのサポートもあり、非エンジニアの私でも意外と問題なくできました!

実際の業務では求められる要件もより複雑になるかと思いますが、
処理パーツごとに入力内容が決まっているので、ツールそのものが誘導してくれている感じがあり、
もっと複雑な処理を組みたいと思ったときも、mitoco X であればできそうな気がします。

今回は一直線の処理を作成しましたが、
条件分岐や繰り返しなど複雑な処理も組めるらしいので、時間を作ってもう少し触ってみたいと思います!

システム連携をしてみたいけど何から手を付けていいかわからない方も多いと思います。
このブログを通じて、mitoco X を使えば私でもできるかもしれない!と感じていただければ嬉しいです!


また、「mitoco X についてもう少し詳しく知りたい」といった方がいらっしゃいましたら、
mitoco X 製品ページ上部のお問い合わせからご連絡いただければと思います。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!