AWSのマネージドADでOffice365と連携する

管理不要なマネージドADと、Office365へのシングルサインオン構成をご紹介します。

はじめに

本ページは2018年3月時点の情報を元に記載しています。

情報システム部の担当者様にとって、ActiveDirectory(以後、AD)のサーバ/ユーザ管理は大きな業務負荷になります。また、ユーザ要求に応じて外部サービスを導入していくと、そのアカウント管理も追加されます。昨今は人手不足により少人数で組織を構成せざるをえず、これではベネフィットを生むような業務に割く時間が作れません。

今回は一例として、マネージドのADからOffice365へのアカウント同期を行う構成をご紹介します。

この構成で得られるベネフィットとしては以下のとおりです。
 ・ADサーバ管理がほぼ不要になります。
 ・Office365ユーザ管理業務が軽減されます。

以下のような構成になります。

構成概要

構成のポイント

Office365とAzure AD

今回の構成に必要なOffice365の知識を整理します。

AWS Microsoft AD

今回の構成に必要なAWS Microsoft AD(MSAD)の知識を整理します。

Azure AD Connect

今回の構成に必要なAzure AD Connect(AADC)の知識を整理します。

運用イメージ

【管理者】アカウント管理

【ユーザ】Office365へのシングルサインオン

ADにログオンしたWindows端末でブラウザを開きます。
 ※事前にブラウザの設定として2つのURLをゾーンに登録しておきます。
Office365ログイン画面にアクセスし、ADで利用しているのと同じアカウントを入力します。
 例) user@example.com
 ※2回目以降はアカウント名を選択するだけで済みます。

パスワードを入れることなくOffice365にログインできます。
 ※社外からのアクセスなど、キャッシュログオン状態の端末はパスワードも入れる必要があります。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

極力マネージドでクラウドADを構成してみましたが、この構成は現時点では様々な課題があります。

もし支援のご要望があればお問い合わせください。 最後までお読み頂きありがとうございました。