プロジェクトで起こる問題...
via pixabay.com
・顧客内で要件定義中に決めきれない
・仕様変更要求がリリース直前まで出てくる
・機能を増やして予算は増やさない
・優先順位を見直そうとしない
・ステークホルダーの利害関係が一致しない(経営者とPMとの間で目的にズレがある等)
・コストをかけたシステムが完成後利用者の反発があり結局使われない/現場が使いこなせていない
などなど悩ましいことばかりですが、このような状況にならないようにビジネスアナリスト(BA)の役割とビジネスアナリシスのフレームワークを纏めたものが「BABOK」です!
・仕様変更要求がリリース直前まで出てくる
・機能を増やして予算は増やさない
・優先順位を見直そうとしない
・ステークホルダーの利害関係が一致しない(経営者とPMとの間で目的にズレがある等)
・コストをかけたシステムが完成後利用者の反発があり結局使われない/現場が使いこなせていない
などなど悩ましいことばかりですが、このような状況にならないようにビジネスアナリスト(BA)の役割とビジネスアナリシスのフレームワークを纏めたものが「BABOK」です!
BABOKとは
Business Analysis Body Of Knowledgeの頭文字をとったもので(ビーエーボックまたはバボック)ビジネスアナリシスを体系的に纏めたグローバルスタンダードとして確立されている知識体系です。
カナダのトロントに本拠を置くNPO法人IIBAが発刊しており、最新バージョンは2015年4月に発行されたv3です。
カナダのトロントに本拠を置くNPO法人IIBAが発刊しており、最新バージョンは2015年4月に発行されたv3です。
ビジネスアナリシス |
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企業が抱える課題や機会を明確にし、その解決策となるソリューションを特定・定義・推薦することで、組織に変革をもたらす活動 |
ビジネスアナリスト(BA) |
ビジネスアナリシスを行う人。ステークホルダー間の橋渡し役。
コンサルタントと混同されがちだがコンサルタントは「企業経営の課題への戦略立案・実行支援」といった役割を中心として担うことに対し、ビジネスアナリストは「業務の分析」を行う
|
BABOKの中身を簡単に見ていきましょう。
6つの知識エリアと30のタスク
BABOKの柱である「6つの知識エリア」と「30のタスク」で構成されています。
BABOKに出てくる用語は抽象的でイメージしにくい表現も多いため、カッコ書きで一部言い換えていますのでご了承ください。
BABOKに出てくる用語は抽象的でイメージしにくい表現も多いため、カッコ書きで一部言い換えていますのでご了承ください。
さらに知識エリアの下に「30のタスク」がぶら下がっています。
タスクはビジネスアナリシスを構成するテクニックです。
主要な用語
チェンジ | ニーズに対応して変える行為 |
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ニーズ | 対処するべき問題または機会 |
要求 | ニーズを具体化したもの ①ビジネス要求②ステークホルダー要求③ソリューションン要求④移行要求
の4つからなる
|
ソリューション | ニーズを満たす方法 |
デザイン | ソリューションを具体化したもの |
ステークホルダー | チェンジ、ニーズ、ソリューションと関係を持つ個人またはグループ |
価値 | ステークホルダーに対する値打ち、重要性、有用性 |
コンテキスト | チェンジによって影響を与えるまたは影響を受ける対象 |
BABOKでは頻繁に出てくるステークホルダーですが、このステークホルダーの特定を重要視しています。
なぜならプロジェクトを阻害する原因の多くは「人」であり、かつプロジェクトに直接関連する人以外(上位の経営層または現場)であることも多いからです。
なぜならプロジェクトを阻害する原因の多くは「人」であり、かつプロジェクトに直接関連する人以外(上位の経営層または現場)であることも多いからです。
BABOKの使い方
知識エリアおよびタスクに「実施順」という概念がなく、必要なナレッジを必要な時に活用します。
例えば開始時のタスクとして「現状を分析する(知識エリア:戦略アナリシス)」または「ソリューション・パフォーマンスを計測する(知識エリア:ソリューション評価)」が選ばれることが多いです。
またあくまでも知識体系であって方法論ではないのでBABOKの考え方をベースに「作業」として落とし込む作業が必要になります。
(プロジェクト遂行の方法論という点ではPMBOKのほうが明確に表現されています)
例えば開始時のタスクとして「現状を分析する(知識エリア:戦略アナリシス)」または「ソリューション・パフォーマンスを計測する(知識エリア:ソリューション評価)」が選ばれることが多いです。
またあくまでも知識体系であって方法論ではないのでBABOKの考え方をベースに「作業」として落とし込む作業が必要になります。
(プロジェクト遂行の方法論という点ではPMBOKのほうが明確に表現されています)
これからのBABOK
v2では顧客の要求がベースとしてありそれに合わせていくという形でしたが、v3では顧客のニーズも一緒に作るところから始まり、ビジネスの付加価値を上げる、というところまで踏み込んでいます。
これからもビジネスニーズの変化、開発手法の変化などの時代の波に合わせてBABOKは進化していくでしょう。
興味のある方は、ぜひ一度読んでみることをオススメいたします!
これからもビジネスニーズの変化、開発手法の変化などの時代の波に合わせてBABOKは進化していくでしょう。
興味のある方は、ぜひ一度読んでみることをオススメいたします!