2018.08.15

【AWS移行】CloudEndureでAWSへサーバを移行する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
本ページは2017年11月時点の情報を元に記載しています。

はじめに

近年オンプレミスで運用しているサーバをクラウドへ移行したいというお客様が多数いらっしゃいます。
弊社ではAWSへのサーバ移行のご支援をさせていただいておりますが、その一例をご紹介していきます。

AWSへの移行手法

AWSへサーバを移行したい!と言っても、移行にするにあたって考慮すべき点がいくつかあり、お客様の要件や状況に応じて最適な手法を選択しなければなりません。

  • オンプレミスの環境は物理サーバなのか、仮想サーバなのか
  • AWSが提供している移行ツールを利用するのか、サードパーティツールを利用するのか
  • サーバはそのまま移行するのか、AWSのサービスと連携して移行するのか

AWSが提供している移行ツールとして、

  • VM Import
  • Server Migration Service

がありますが、今回はサードパーティツールである「CloudEndure」を紹介いたします。

CloudEndureとは

CloudEndureは、CloudEndure社(本社:イスラエル)が販売するライブマイグレーションツールです。特徴として、

  • シンプルなプロセスで移行が可能
  • 常に差分更新を行うため、切替時のシステム停止時間を短縮可能
  • 複数サーバデータの並列移行を一括管理可能
  • 物理サーバから直接AWSへ移行が可能

が挙げられます。
特に「物理サーバから直接AWSへ移行が可能」、つまりP2C移行が可能であるという点が大きなメリットではないでしょうか。

移行の要件ですが、 移行先のプラットフォームはAWS以外でもAzureやGCPも可能となっております。
AWSにおける移行元サーバの要件(動作環境)は以下の通りです。

  • Microsoft Windows Server 2003 32 and 64 bit
  • Microsoft Windows Server 2003 R2 32 and 64 bit
  • Microsoft Windows Server 2008 32 and 64 bit
  • Microsoft Windows Server 2008 R2 32 and 64 bit
  • Microsoft Windows Server 2012 32 and 64 bit
  • Microsoft Windows Server 2012 R2 32 and 64 bit
  • Microsoft Windows Server 2016 64 bit
  • Microsoft Windows Server 2016 R2 64 bit
  • SUSE Linux (SLES) 11 and higher
  • Debian Linux 8 and higher
  • Kali Linux 2.0 and higher
  • Ubuntu 10.04, 11.04, 11.10, 12.04, 12.10, 13.04, 13.10, 14.04, 16.04 and higher
  • Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.0 and higher
  • CentOS 5.0 and higher
  • Oracle Linux 5.0 and higher

CloudEndureでサーバを移行するには

上記記載の通り、移行を行うためのステップは非常にシンプルです。 以下でWindows ServerをAWSへ移行する手順を確認してみます。

1.ライセンス取得

まずは、CloudEndureのライセンスを取得する必要があります。
本番利用の移行用ライセンスは25ライセンスから購入可能となっております。
詳しい要件や価格は弊社までお問い合わせください。

2.CloudEndure管理画面でのAWS環境設定

AWSマネジメントコンソールよりCloudEndure用のIAMユーザを作成し、CloudEndureへ登録を行います。
IAMユーザは以下のポリシーで設定します。

IAMユーザを作成したら、CloudEndureの管理画面よりAWSアカウント情報(アクセスキー、シークレットアクセスキー)を登録します。

合わせて移行先リージョンやVPC情報も登録しておきましょう。

3.移行元サーバへエージェントをインストール

CloudEndureの管理画面からWindows用のエージェントをダウンロードし、移行元サーバにてインストールを行います。

4.CloudEndure管理画面に表示されるキーを入力

インストーラを起動すると、コマンド画面が表示されますので、ライセンスと紐づいたキーを入力します。
キーはCloudEndure管理画面にて確認することができます。

5.移行対象ドライブを指定

移行したいドライブを指定します。
何も入力しない場合は、すべてのドライブを移行対象ドライブとします。

6.インストール完了画面

インストール完了画面でEnterを押下します。
※対象のAWSアカウントで初回実行時のみ、AWS上にCloudEndureのレプリケーションサーバが起動します。

7.移行先インスタンスの設定

CloudEndure管理画面にて移行先インスタンスのインスタンスタイプやIPアドレスなどの設定を行います。

ここまでの手順で移行準備は完了します。データの同期が完了したらいよいよ移行を行います。

8.CUTOVER実行

CloudEndure管理画面にて移行対象サーバを選択し、CUTOVERを実行します。

しばらく待つと、AWSマネジメントコンソール上に移行サーバのインスタンスが起動します。

注意点

  • 移行元サーバへエージェントをインストールした後、CloudEndureへ認証を行います。その際インターネットへHTTPS接続が発生しますので、事前にサーバからインターネットへ接続できるようにしておきましょう。
  • OSおよびアプリケーションのライセンスに注意してください。WindowsServerの場合、利用料はオンデマンドライセンスが適用されますが、RHELの場合はCloudAccessのライセンスが別途必要となります。
  • WindowsServerの場合、あらかじめ.NET Framework 3.5をインストールしておく必要があります。
  • 一度に複数台移行する場合、EC2の台数やボリュームの使用量などAWSの上限値に引っかかる可能性があります。あらかじめ移行容量を算出の上、上限緩和申請しておくことをお勧めします。
  • CloudEndureの本番移行用ライセンスの期限は、移行元サーバへエージェントのインストールを行ってから3か月間となります。本番移行完了まで3か月以上要する場合は、ライセンスの延長を申し込む必要があります。

最後に

いかがでしたでしょうか。
本稿では1台のサーバの移行例を記載しましたが、複数台での一括移行も可能となっております。 移行台数が多く、システムの停止時間が限られる移行案件では、非常に重宝するのではないでしょうか。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

44 件

関連する記事